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大沢崩れと御中道見学会

 
2004年10月14日、国土交通省 富士砂防事務所主催の「大沢崩れと御中道見学会」へ参加してきました。富士山の西側を大きく削る「大沢崩れ」。富士山測候所のある剣が峰直下から走るこのくずれは、国内最大級の崩れであり、 年平均約16万m3(10t積みダンプ32,000台分)の土砂が崩壊しているそうです。
 
富士砂防事務所は、 下流域での土砂災害防止に対して最初の対応策を講じ、その後、土砂発生源である大沢崩れ源頭部対策の調査工事にも着手しております。ある勉強会では、「自然のままの姿で良いのでは・・・」という意見もありました。しかしながら、大沢崩れからつながる潤川沿いに住む住民としては、このまま国家事業として続けて欲しいと願うばかりです。

大沢崩れから発生した土砂は、潤川へ流れ込み川底を上げ、氾濫した過去を持ちます。又、潤川を流れた土砂は田子の浦港へも流れ込み漁業にも甚大な被害をもたらし、船舶の航行にも影響を与えました。この事業が国家事業から外れた場合は、静岡県の事業となるそうです。富士山から遠く離れたところに住む方々にはご理解いただけないかもしれない。潤川沿いに住んでいるからといって国家事業としてという願いはエゴイスチックなのだろうか・・・。

尚、大沢崩れの詳細や富士砂防事務所の事業紹介は、http://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/enterprise/index.htmlにて。

富士山頂の剣が峰にある富士山測候所のすぐ裏手から「大沢崩れ」を撮った写真。 大沢崩れ源頭部 は見にくいですが、下流まで続いている様子がうかがえます。

「大沢崩れ」は、山頂直下から標高2,200m付近まで、延長2.1kmにわたり最大幅500m、最大深さ150mにも及び日本最大級の崩れです。

山梨県側の富士スバルラインを上り、御庭から御中道へ。この写真は大沢休泊所(お助け小屋)付近から撮った大沢崩れです。

富士山五合目付近を一周する御中道は、現在、この大沢崩れで途切れてしまい。周回するのは不可能なようです。

富士山信仰の信者にとって「御中道巡り」は信仰の完成であり、山頂に三回以上登った人でなければ、ここを歩かせてもらえなかったと、大沢休泊所(お助け小屋)付近にある右の地図に書いてありました。

富士スバルラインの御庭を出発し、滑沢、仏石流しを越え、前沢付近で取った写真です。

滑沢
仏石流し
前沢
大沢休泊所

この見学会は、毎年秋に国土交通省 富士砂防事務所主催にて開催されているようです。地層、植物、そして歴史まで親切丁寧に教えていただきました。ありがとうございました。

富士砂防事務所:http://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/

reported by 富士山人代表1 あつし